理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの特長

1. 高粘度インクの吐出

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドは高粘度インクの吐出実績が多数あり、
インク非循環ヘッドCA4では最高18.0[mPa・s]、インク循環ヘッドCF1では最高43.2[mPa・s]の吐出実績があります。
また、十分なオペレーティングウィンドウ(OW)*1が確保されており、高粘度インクを安定的に吐出させることが可能です。

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドのインク粘度 VS オペレーティングウィンドウ図

  • *1:
    オペレーティングウィンドウ(OW):安定吐出可能な電圧の範囲
  • 粘度値は、吐出時の粘度を記載しています。
  • 上記は特定のインクによる実績です。吐出特性はインクの種類によって異なります。

高粘度インクを用いた印字サンプル

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの高粘度インクを用いた印字サンプル

<印字条件>
使用ヘッド: CF3R
使用インク: UVインク
インク粘度: 30 [mPa・s]@25℃
吐出時のインク温度: 25℃
周波数: 13.8 kHz
階調数: 4階調(3ドロップ)
プリントギャップ: 2.0 mm
解像度: 600 x 600 dpi
メディア搬送速度: 35 m/min

高粘度インクでも、高精細な印字が可能です。

2. 広いプリントギャップ

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドは、広めのプリントギャップでも比較的綺麗な印刷結果が得られます。
以下は2㎜と5㎜のプリントギャップで印刷した実例です。

印字サンプル

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの印字サンプル

<印字条件>
使用ヘッド: CF3R
使用インク: UVインク
インク粘度: 30 [mPa・s]@25℃
吐出時のインク温度: 25℃
周波数: 13.8 kHz
階調数: 4階調(3ドロップ)
プリントギャップ: 2.0 /5.0mm
解像度: 600 x 600 dpi
メディア搬送速度: 35 m/min

  • 特定インクによる吐出実験結果であり、性能を保証するものではありません。

独自の高度な吐出制御技術・精密加工技術により、インク液滴の飛翔方向のばらつきが非常に少ないため、高い着弾位置精度と広いプリントギャップでの印字が可能です。

3. ドットごとの吐出量調整

理想テクノロジーズのインクジェットヘッド(CF3/CF3R)は1ドット単位で吐出量を調整する機能(微調機能)が搭載されています。

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドのドットごとの吐出量調整 吐出量の微小なばらつきを、微調機能により均一化!!

これにより、画像品質の向上、ヘッドを隣り合わせで配置した際に生じるつなぎ目の濃度ムラの低減が可能となります。
例えば7階調で印刷していたものが、微調機能を用いることで7階調 x 各階調間15段階調整、
合計91段階の液適量調整が可能です。

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの微調機能 *微調機能を使用した印字結果

7階調+微調機能(15段階)により、91段階のドット制御を提供します。

微調機能を用いた使用例:つなぎ目の濃度ムラの低減

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの微調機能を使用した印字結果

4.高画質印字

豊かな階調表現、粒状感のない画像

マルチドロップ方式*1により、最小液滴6[pL]から標準で42[pL](7drop)まで、7段階の濃度
(非吐出を含めて8階調)を表現できます。これにより、従来の2階調での印字と比較し、
中間調領域での階調表現性に優れ、淡色から濃色まで滑らかな粒状感の少ない色表現を可能にします。

  • *1:
    インクを吐出する回数を制御することでドットサイズを切り替える多値印字方式

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドによる豊かな階調表現と粒状感のない画像

高解像度で印字したい場合

小液滴の実現により、高精細印字が再現性高く表現できます。

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドは高解像度で印字したい場合、高精細画像が再現性高く実現できます

理想テクノロジーズのヘッドの強みである高精細印字により、2pt(0.6mm)の文字をくっきりと印字することを可能にします。

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの強みである高精細印字により、2pt(0.6mm)の文字をくっきりと印字することを可能にします。

<印字条件>
使用ヘッド: CF3R
使用インク: UVインク
インク粘度: 30 [mPa・s]@25℃
吐出時のインク温度: 25℃
周波数: 13.8 kHz
階調数: 4階調
プリントギャップ: 2.0 mm
解像度: 600 x 600 dpi
メディア搬送速度: 35 m/min

5. 多様なアプリケーションでの使用例

理想テクノロジーズのインクジェットヘッド技術は、屋外看板から商品ラベル/パッケージ、段ボールなど、多くの産業分野への応用が可能です。
さらに、ディスプレイや配線などのエレクトロニクス分野への使用も期待されています。

商品ラベルとパッケージ印字イメージ画像

基板印字イメージ画像

屋外看板印字イメージ画像

段ボール印字イメージ画像

6. 安定生産と安定品質を確保した製造体制

インクジェットヘッドイメージ画像

理想テクノロジーズのオンデマンド・ピエゾ方式の産業用インクジェットヘッドは、微細加工技術を駆使した工程・ISOクラス6相当のクリーンルーム内で高精度な接着作業等を行っております。安定生産・安定品質を確保し、世界中のお客様のご要望にお応えすべく、ご希望納期に合わせたモノづくりを基本とした製造体制で取り組んでおります。

部品加工

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの部品加工

原材料を外部より調達し、社内で精密加工を行っております。
安定品質確保・生産効率を上げるために独自ノウハウ採用・独自技術採用・製造履歴等の管理を確実に行って部品加工を実施しております。

接着工程

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの接着工程

産業用インクジェットヘッド特性を安定的に確保するため、ミクロンレベルの接着層を確保し、高精度な接着技術を実現しております。
また安定的な品質を維持継続するために製造設備管理・製造履歴管理等を確実に行い高品質を確保しております。

検査工程

理想テクノロジーズのインクジェットヘッドの検査工程

品質マネジメントシステムISO9001認証取得により、優れた独自技術をもとに、確かな品質・性能と高い利便性をもつ商品・サービスを提供いたします。
各プロセスの検査・管理を実施し、インクジェットヘッド完成後の吐出検査・外観検査を全数実施することにより、安定した品質を確保し、お客様に安心・安全にご使用いただく商品に仕上げております。

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